肥満のタイプ

肥満は脂肪細胞のサイズが拡大される非大と脂肪細胞の数が増加する増殖型、

そして非大型と増殖型の混合型で、そのタイプを分類することができる。

妊娠末期に妊婦が脂肪や炭水化物を過剰に摂取すると、胎児の脂肪細胞が増加して

生後1年の間、主に炭水化物を過剰エネルギーに摂取した場合にも、やはり脂肪細胞の増殖が

活発に起こる。思春期にも余剰の炭水化物の摂取によって脂肪細胞の増殖が急速に行われます。

しかし、成年期中の脂肪細胞の数が比較的変化しない。したがって、大人が持っている

脂肪細胞の数は成長期の間に決定されたものであり、肥満の可能性は、思春期の後半までにほぼ

決定されると見ることができる。結局増殖型肥満は脂肪細胞が異常に多い場合に特徴づけられる。

正常な体重を持っている人の脂肪細胞の数は250〜300億程度だが、肥満は人は420〜1,060億個

脂肪細胞を持っている。

成年期に発生した肥満は、主に非大型肥満である。脂肪細胞の大きさは、トリグリセリドが

余分な脂肪の形で脂肪細胞に引き続き蓄積されることにより増大されるだろう。肥満の脂肪細胞の大きさは、

健常者の細胞よりも約40％程度より大きいことが知られている。

ダイエットと運動で大人の脂肪細胞の数を減少させることはできませんが、そのサイズは縮小させることができる。

そして増殖型肥満によって、小児期から肥満の人が大人になって肥満になる場合には、増殖された

細胞がそのサイズも大きくなるので、重症肥満になる。したがって、肥満防止の鍵は、幼児期から思春期に

至るまで厳格な食事調節とエネルギー消費の動きの習慣を養うものであり、大人に至っては、

エネルギーの不均衡を防止するためにあるとすることができる。